テーマ 178 仕事、自己学習、自己実現、給与の関係を整理する
■仕事、自己学習、自己実現、給与は影響し合う
仕事、自己学習、自己実現、給与の関係は
相互に関連し影響し合う要素です。
個人の成長や満足度に大きな影響を与えます。
以下にそれぞれの要素の関係性を確認します。
1.仕事
仕事は個人が企業等の組織に労務を提供し収入を
得るための活動です。
仕事を通して新しいスキルや知識を得ることができると
個人の成長となりキャリアアップが図られ自己実現に寄与します。
また、自分が情熱を持って取り組める仕事や、
自己成長が見込める職場環境も自己実現に大きく貢献します。
仕事を通じて達成感や満足感を得ることで
モチベーションやエンゲージメントが高まります。
2.自己学習
自己学習は個人が自主的に学びそして成長するための手段です。
自己学習により新しい知識やスキルを習得することで、
個人の成長やキャリアアップに繋がります。
自己学習は自己実現を図る上で重要な要素となります。
また、自己学習によりスキルや知識を向上させることで、
より高い給与を得る機会が増える可能性が高まります。
これにより経済的な安定を確保し、
自己実現のための活動も行いやすくなります。
3.自己実現
自己実現は自分の可能性や自分らしさを最大限に引き出し
個人の目標や夢を達成することです。
自己実現はマズローの欲求5段階説における最上位の欲求であり、
自己実現に関してマズロー氏は
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と言っています。
4.給与
給与は仕事に対する対価として支払われる金銭です。
給与は生活の安定を提供するだけでなく、
個人のモチベーションや満足度にも影響を与えます。
給与により自己学習や自己実現のために必要な費用も
得ることができます。
高い給与は、自己実現のために必要な学習や趣味、旅行などの
リソースを獲得することができますが、
給与だけが自己実現に繋がるわけではありません。
キャリアアップや満足度、充実感などとのバランスが重要です。
■それぞれの要素をバランスよく追求する
プレジデントオンラインの大前研一氏の記事
「アベノミクスの末路は悪いインフレ&悪い円安
どころではない理由」
2022年6月3日の中に下記のような文章があります。
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米国ではほとんどのサラリーマンが確定申告をしている。
その際、自宅に書斎があれば、住宅費の一部を
経費として申請できる。
「自分が給料を稼げるのは、書斎で勉強しているからだ」
という理屈だ。
例えばアメリカの常識では、80平米の自宅に20平米の
書斎があれば、購入金額の4分の1は減価償却の対象と
なり経費として請求できる。
当然、書斎にあるデスクやパソコン、書籍代も経費になる。
米国で夫婦共稼ぎなら、2つの書斎をつくってそれぞれ
還付してもらうのは当たり前だ。
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日本では、仕事をするための能力は、
全て会社が提供してくれるものと考えている方も
いらっしゃいますが、アメリカでは、
仕事のための能力を身に付けるのは、
自己学習が基本との考え方が社会全体で
共有されていることが分かります。
我々は小さな時から学校や自宅で学習を積んできています。
それは将来職業に付きお金を稼ぎ生活をするため、
そして自分らしい職業につき自己実現を図るためといえます。
生活のため、自己実現のための自己学習であり、
自分が選んだ職場というのは自己実現を図る場、
自己実現の質を高めるための学習の場であると
考えることができます。
働く者の価値観が多様化する中で、
管理職として自分の仕事の遂行、
そして部下の育成を行うにあたっては、
まず仕事で給与を得るまでの自己学習の考え方、
職場での仕事のあり方、自己実現の遂げ方など給与を
得るまでのプロセスとバランスの考え方を
整理しておくことが重要です。
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